Quantcast
Channel: 品川徹の役者日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 105

中原中也

$
0
0
中原中也を思う。
           「青い空は動かない、
            雲片一つあるでない   (くもぎれ)
               夏の真昼の静かには
               タールの光も清くなる」
 
            この一連の出だしの二行の発想にはいつも驚き感動する。
           この青い空、中也は何処で見たのだろうね。
            映画「野のなななのか」では中也の詩に助けられた。
          
 
           「夏の空には何かがある、
            いじらしく思はせる何かがある、
               焦げて図太い向日葵が
               田舎の駅には咲いている」
               (いじらしいのじはちの濁音です)
              
 
            病がちの中也は焦げて図太い向日葵が羨ましかったの
            だろうか。その田舎の駅は人もまばらの静けさなのね。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 105

Trending Articles