5月25日。以下の感想は田中さんのものです。
★先週の土曜日午後に有楽町に見に行きました。ちょうど品川さんが通りかかられたのですが人ごみにまぎれてご挨拶ができませんでした。
まだ品川さんの中原中也の詩の朗読が耳に残っています。
いつも思うのですが、品川さんはただそこにいるだけで何も話さなくても動作をしなくても人生を雄弁に語っていらっしゃいますよね。
ふとずっと以前に拝見した「タンゴ冬の終わりに」の舞台を思い出しました。あの時も確か常盤貴子さんとご一緒でしたね。
あの舞台で品川さんは何も語らずにいろんな感情を表現されていましたが、今回はただ淡々と読む詩や日常の会話でそれまでの人生の重みを語っていらっしゃいました。
まるで舞台を見ているような演出の映画で、若い時代の3人の間に先生がいらっしゃるシーンは、やはりあそこには先生がいてあの場面が成立するのだと思いました。(品川注・光男の語りのシーンかな。あそこは光男が主ですね)
終盤の伊藤孝雄さんと2人のシーンで「私はお前を許さない。」と言われた時の先生の何とも言えない表情が素晴らしかったです。それは時間が止まったときから聞かなくてはいけない言葉だったのでしょう。言われてやっと先生の中で止まっていた時間が溶け出したようでした。(品川注・あのシーンの二人はすでに死んでいるのですね。<許さない>とは言っているが二人は和解したと思うのです)
このシーンでも「タンゴ冬の終わりに」を思い出しました。あの時は堤真一さんの精神が壊れてしまうのが終点でしたが、今回は伊藤孝雄さんとのシーンがそのように思いました。親友との再会を恐れそして待っていた?そしてやっと今までの呪縛(?)から解放され、自由になる?
そう感じました。
ただそれまで生きてきた言葉で語れない重みを先生が体で表現されていて素晴らしかったです。
美しい自然の風景と悲惨な出来事の対比が切なく、でも生きることに希望が持てるような映画でした。
いい映画をありがとうございました。これからもいい作品を作ってください。ご活躍をお祈りしています。
田中 美穂
5月26日。映画「野のなななのか」のお知らせをいろいろとやっているのだが、ブロ グの訪問者の方はあまり観てくれる方が居ないみたいだね。観れば何か 書いてくれるはずだから
。

或いは面白くなかった。難しくてワカラなったとか。確かにこの映画は
複雑であり枝葉の部分が多岐にわたっている作品ですね。